July 20, 2005
シンプル
シンプルという言葉は、過去の先人、空間デザイナーの間でも色々取り沙汰さ
れている。とりあえず私の考えは置いといて、その先人のある三つの言葉を紐
解いてみよう。
「レス・イズ・モア」・・・より少ないことは、より豊かなことである。
1920年代 / by ミース・ファン・デル・ローエ
「レス・イズ・ボア」・・・より少ないことは、退屈なことだ。
1960年代 / by ロバート・ヴェンチューリ
「モア・イズ・モア」・・・より多いことは、より豊かなことである。
1990年代 / by レム・コールハース
年代ごとに、かなり思想が変化しているが、この3つの言葉は、どれもいまだに
生きていると言える。要は「みんな意見が違う」ということで、必ずしもこの
時代はみんなこうだったということではない。
ただし、年代ごとにこういう偏りがあったのも事実だろう。
そこで私もこの形式に則って言ってみた。
「レス・イズ・ディフィカルト」・・・より少ないことは、より難しい。
なんとか「レス・イズ・○ア」形式にしたかったのだが、英語力のなさが、と
てもうらめしい。
とにかくシンプルについての哲学よりも、シンプル(シンプルに見える)とは、
いかに難しいかと、切実に感じる。
例えば、ボタンも何もない、ただ四角い携帯電話というのは存在しない。最低
でも番号のついたボタンが必要だ。
とかく最近の携帯はいろんな事ができなければならない傾向にある。
その中で、それを使う人がいかに容易に使うことができるか(シンプル化)が大
きな問題になっている。
つまり機能が増えるたびに、ボタンが増えるようでは、ややこしくてしょうが
ないので、機能は増えても誰でも簡単に扱える方法というのを模索しなければ、
ならない。
現状、今の携帯電話の機能を誰でも簡単に使えるかと言えば、そうでもない。
それでも大勢の人が知恵を絞って、より簡単にしようとしている。
つまりシンプルというのが、どんなに難しいかということだ。
そう思うと今の時代、新たな上記3つに続く哲学が出てくるのかもしれない。
「レス・アンド・モア」・・・よりシンプルで、より多機能に・・・。
2005年 / by KAI
この言葉が将来のデザイン史に記録されるかどうかは定かではない・・・。
July 20, 2005 11:46 AM