March 09, 2004
ひゃっきん
「ひゃっきん」という言葉が通常語になっている。今「ひゃっきん」と聞いて、
意味が分からない人は日本人の中でも少数派となるだろう。ちなみに少数派の
方のために断っておくが「百円均一」の略だ。
およそ5年ほど前、ある人に「ひゃっきん」と言われ、「何それ?」と聞き返
したのを、覚えている。
当時その言葉を覚えてから、色んなところで「ひゃっきん」という言葉を使い、
色んな人に「何それ?」と聞かれた事を考えると、私は平均より早く「ひゃっ
きん」という言葉を身に付けたように思う。
最近の「ひゃっきん」は、その5年ほど前から比べるとかなり様変わりしてい
る。およそ100円では売れないだろうというものまで、すっかり100円で売られ
ているのだ。
私、個人として特に気にかかるのは「いいデザイン」のものが100円で売られて
いるときだ。私もデザイナーの端くれ。コストをおさえつつ、デザインをいい
感じにすると言うのは、自分の中でも一つのテーマとなっている。しかし「い
いデザインだな」と思うものには、それなりの評価(金額)を与えるべきだとも
思う。
だが「ひゃっきん」は、コストが同じゆえにそれが「いいデザイン」と思って
も、普通のものと同値段で売っている。しかも最近はたとえ「ひゃっきん」で
あろうと「いいデザイン」でないと売れない時代にまでなっている。これでは
日本のデザイナーは育たない。私としても「ひゃっきん」に行くたび、自分の
仕事ってなんなんだろうと感じる。
それでも「ひゃっきん」に行けば、「いいデザイン」と思うものを買ってしま
う矛盾した自分がいるのだが・・・。
March 9, 2004 10:55 AM