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京都新古都計画 -2-
レポーター:KAI
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  前回は、もし京都を都市計画するならば『トランジットモール』がいいのでは・・・というところまで書きました。つまり、京都の町を車の通らない観光とショッピングの大モール街にしようと提案です。
  今回はもうちょっと話を掘り下げていってみようと思います。

  さて、京都を知る人はよく御存知かもしれんせんが、京都市はかなり広いです。ちなみに京都市の総面積610キロ平米(全国の市で19位)、総人口は146万人(全国で7位) というデータになりました。『トランジットモール』としては無類の巨大モールとなります。

  しかし、あえて言うならばオーストリアの首都ウィーンでは、面積414キロ平米、人口170万人規模でトランジットモール化を進めているようです。まだ完全に車の出入りが消えたわけではありませんが、現状世界最大のトランジットモールとして注目されています。

オーストリア・ウィーン。音楽の都として有名だが、世界最大規模のトランジットモールでもある。
  それをふまえた上で、まず<図1>を見て下さい。京都は日本でも有名な、いわゆる『碁盤の目』型の都市です。つまりほとんどの道が東西行きと南北行きによって形成される、非常に分かりやすい都市計画がなされた都市です。平安時代から都市計画されたこの都市ならではの特徴と言えるでしょう。つまりそういう意味でも京都は「ここからは車が入ってはダメ」という線引きがしやすいと言えます。

  <図1>の例で行くと、赤の波線が引かれた北は「北大路通」、東は「東大路通」、西は「西大路通」、南は「十条通」を境にトランジットモールを作ってはどうかと考えました。
  京都市の繁華街、京都駅など主要部分を含めた約35キロ平米を対象とし、幹線道路として南北に「堀川通」東西に「五条通」だけ車の通行を許可した道路を配し、京都市外とのアクセスもとれる様にしてみました。

  さて、境界線が決まったところで、この「京都トランジットモール」内を通行する「公共交通機関」をあらってみなくてはなりません。現状、京都市内を通行する交通機関といえば、電車ではJR、阪急電鉄、近鉄、京阪電車、京福電車、叡山電鉄、市営地下鉄等々・・・、この辺は基本的に残していく方向で行くとして、自動車部門の市営バス、各種電鉄バス、タクシー等々は減らす、又はなくさざるを得なくなるでしょう。

  ただ、市内のほとんどの通りを網羅している市営バスなどは、それに替わる『トラム(路面電車)』などを大幅に増設しなくてはならなくなります。
  それでは、かなりコストがかかってきます。そこで、もっと京都らしい粋な方法でかつ、コストを減らす交通機関はないかと考えました。

  そこで思いついたのは、「人力車」&「ベロタクシー」です。まず「人力車」ですが、京都に観光にきたことのある方は一度は目にしたことがあるかもしれません。嵐山・銀閣寺・清水寺などで客引きをやっている若い兄ちゃんを・・・。むろん彼らは、観光用のサービスとして客引きをしてますが、これを交通機関にしてしまうのもアリだなぁと考えました。

  さらに、「ベロタクシー」。初めて聞く方もいらっしゃるかもしれませんが、これは「三条通」などを歩いていれば、たまに目にすることも出来ますが、いわゆる自転車のタクシーのことです。
  自転車のタクシーといえば、通常の自転車を二人のりで行くのか?と考えがちですが、そうではなく、ほぼ軽自動車くらいの大きさはあるでしょうか。三輪で、前に運転席が、後ろに客席が二つあるという一風変わった自転車です。ちなみに現在、京都で走っているのはドイツ製らしく、かなりカッコイイです。

  これらを京都市のあらゆるところに配してやれば、「トラム(路面電車)」も主要道路のみの設置である程度カバー出来るように思います。さっきにも書いたように『碁盤の目』型の都市である京都は、交通機関の配し方も他の都市より、分かりやすく、効率的でこの面から見ても「トランジットモール」向きの都市構造だと言えるでしょう。

  というわけで、今回は交通機関から掘り下げて行きましたが、京都にとって「トランジットモール」化のメリットはまだまだ沢山あると思います。もちろん問題も沢山あります。
  今レポートではあえて書きませんが、トランジットモールというシステム自体、沢山の問題を抱えているのも事実です。しかし、日本でも静岡や岡山など、期間限定で試験的に「トランジットモール」を行なったことがあるようです。

  最近、大阪市の一部がそのシステムを採用しようかと検討しているというニュースも聞きました。しかしどの都市よりも京都がその都市計画に向いていると感じています。特に美しい京都を残し、作っていくという義務を持つ京都が、このままではただ古いものが建っているだけの京都になってしまいそうに思います。

  今回の私のレポートは、かなり大胆で大規模な提案になってますが、少なくとも「店造り」をするうえで、京都のことを考えた設計(もちろん京都の店においてですが・・・)を意識しながら、お店を造っていきたいと考えています。しかしなかなかその意見が通らないこともあるのですが・・・。

  少なくとも、これを読んだ方が京都在住である、ないはともかく、京都を残し、作っていくにはどうすればいいかを、少しでも考えてもらえば、幸いと考えています。





京都のベロタクシー。烏丸三条のランドマーク「新風館」に停留していることは知る人ぞ知っている。

写真の掲載元
京都滋賀インターネット電話帳&地域情報LOOK PAGE
http://www.lookpage.co.jp/
<おわり>